『常磐津協会定期演奏会』
2017年5月29日(月)13:00開演
於 日本橋劇場
私は「南總里見八犬傳」に童子役で出演させて頂きます。
・南總里見八犬傳(なんそうさとみはっけんでん)(上)
江戸時代後期に曲亭馬琴による全98巻・106冊の大長編伝奇小説の古典の一つである。
<あらすじ>
隣領館山の安西景連が攻めて来て落城を目前にした南総の「里見義実」は、飼犬の「八房」に「景連の首を取ってきたら娘の伏姫を与える」と戯れを言う。
景連の首を持参して戻って来た八房は他の褒美に目もくれず義実にあくまでも約束の履行を求めた。
伏姫は君主が言葉を翻すことの不可を説き八房を伴って富山に入り読経の日々を過ごし(八房に肉体の交わりを許さなかった)翌年、
伏姫は山中で出会った仙童から八房が悪霊玉梓(逆臣山下定包の妻)の呪詛を負っていたこと、読経の功徳によりその怨念は解消されたものの
八房の気を受けて種子を宿したことが告げられる−。
日本の古典長編伝奇小説の一つである南總里見八犬傳の、壮大な物語の冒頭部分を常磐津の見事な曲節に残し語り継がれたのが今作である。